悩み多き30代OLの日常

のんびりマイペースに日々の生活を淡々と。

行司に学ぶ仕事のやりがい

「はっけよーい! のこった! のこった!」 大相撲中継を見ていた時、ふと思った。 相撲をとる力士の間で、軍配を持ち、取り組みを裁く「行司」。 彼らは普段、力士たちが稽古に励んでいる間、何をして過ごしているのだろう。 本番で良い声を出すための発声…

人間関係がふわりと軽くなったひとつの行動

「あのおじいさん、そんなに悪い人じゃないのかも」 マンションの同じ階に住むそのおじいさんは、とてもおしゃべりだった。 私に対してもエレベーターで会うたびに「最近仕事は忙しいの?」と話しかけてきた。「まだ結婚しないの? 選びすぎなんじゃないの?…

京都ひとり旅リベンジマッチ

仕事を辞めた。ひとり、旅に出た。行き先は京都だ。 私が京都をひとりで旅するのは、これが初めてではない。 10年前。人生で初めてのひとり旅で訪れたのが京都だった。 しかし、その旅にはあまり良い思い出がない。どうしてひとり旅なんかしてしまったのだろ…

地味な私がWebデザイナーを目指した話

特徴のない薄い顔。 低い身長に、ボンキュッボンとは程遠い体型。 好んで着る服の色は、白、黒、ベージュ。 性格はおとなしくて真面目。 私は、地味だ。 そんな私が、事務職として勤めていた会社を辞めて目指したのは、Webデザイナーという職業だった。 華や…

かめはめ波の使いみちについて考える

寝る前に考えるのは、たいてい悪いことだ。 その日あった嫌なことや、次の日の仕事のこと。考え出すと止まらなくなり「あー!もー!嫌だ!」と無理やり考えることをやめるか、考えることに疲れて、いつの間にか眠っている。 子どもの頃は違った。 「もしも魔…

浅倉南に学ぶ最強の恋愛テクニック

「上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも」 主人公・上杉達也(通称:タッちゃん)は、幼馴染の浅倉南に自分の想いを伝えたあと、事故で亡くなった双子の弟・和也の代わりに、甲子園優勝という夢を実現する。 1981年から1986年に連載された、名…

自分探しの旅はもう嫌だ!

私は器用貧乏だ。 昔から仕事でも趣味でも、特に苦労することなく要領をつかみ、そつなくこなすことができた。しかしそのせいか、ある程度できるようになるとすぐに飽きてしまう。 料理、編み物、ゴルフ、ウクレレ、着物など、様々な趣味に手を出したが、特…

コロナ禍の孤独を忘れさせてくれたラジオ

私の住んでいる福岡県で最初の緊急事態宣言が発令された頃、私は仲の良い友人4人とオンライン飲み会をしていた。 お互いの近況やはまっているドラマの話をして、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。 「コロナで大変だけど頑張ろうね。おやすみー」 夜…

ずぼらな私が30万円損して学んだお金の基本

「だまされた……」 損失は約30万円。私にとっては大金だ。 はじまりは、オリエンタルラジオ中田敦彦さんのYouTubeだった。資産運用について語るその動画の中で、おすすめしない金融商品が紹介されていた。 「外貨建て終身保険」 「個人年金保険」 私はギク…

深海で暮らす生物の過酷な恋愛事情

私の住む福岡市は、女性の未婚率が全国トップクラスだ。 男性比率の低いこの土地で、独身女性たちは日々ライバルとしのぎを削っている。戦に勝つべく、自分磨きを怠らない女性が多いためか、福岡市は美人が多い都市としても知られている。確かに街を歩けば、…

人見知りという免罪符を捨てる

人と話すのが苦手だった。 特に初対面や付き合いの浅い人と1対1で話すときは、何を話したらいいのかわからないし、沈黙が怖い。無理やり笑顔を作り、必死で間を繋ぐ。 どうしよう、話が続かない……何か質問をしなければ……なんだか相手もつまらなそうな顔を…

私は辛いことがあると着物で街を歩く

「お綺麗ですね」 見ず知らずの女性に声を掛けられた。私は「ありがとうございます」と言って、笑顔で小さく会釈をする。 この女性が褒めたのは、私の顔ではない。着物だ。 私は辛いことがあるといつも、着物で街を歩く。 私が着物に興味をもったのは、祖母…